096.選択理論心理学の世界(2)

『聴くInside BuildIt』第96回は、株式会社ビルディットの代表取締役 富田陽介が、前回に引き続き「選択理論心理学」について話しています。今回は、選択理論心理学の基礎に触れながら、具体的にどのように実生活に活用できるのかというイメージについて、事例を挙げながらお話しています。人間関係づくりや、セルフマネジメントに課題を感じておられる方にお聴きいただきたい内容です。

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095.選択理論心理学の世界(1)

『聴くInside BuildIt』第95回は、株式会社ビルディットの代表取締役 富田陽介が、「選択理論心理学」について話しています。選択理論心理学は、理論がシンプルながら、実生活に応用しやすい心理学として、カウンセリングやマネジメントの場などで活用が進んでいます。人間関係づくりや、セルフマネジメントに課題を感じておられる方にお聴きいただきたい内容です。

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094.チームで取り組むふりかえり習慣から見えてくること

『聴くInside BuildIt』第94回は、株式会社ビルディットの代表取締役 富田陽介が、前回に引き続きチームで取り組む「振り返り」の習慣化についてお話し、同社が提供するStockr Teaming Editionのユーザーの声についても紹介しています。振り返りを習慣化している組織ではどのような変化が得られるのか。チームでリフレクションを取り入れていきたい方や、より効果的な「振り返り」のやり方を知りたいという方にお聴きいただきたい内容です。

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093.チームで始めるふりかえり習慣

『聴くInside BuildIt』第93回は、株式会社ビルディットの代表取締役 富田陽介が、チームで取り組む「振り返り」の習慣化と、その効能、チームビルディングへの寄与などについてお話しています。組織に対してリフレクションを取り入れていきたい方や、より効果的な「振り返り」のやり方を知りたいという方にお聴きいただきたい内容です。

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092.特別対談「振り返りのツールとしての、ノートとアプリ」

『聴くInside BuildIt』第92回は、前回に引き続き、特別ゲストとして株式会社ダイジョーブCEOの山田智恵さんをお迎えし、お話を聞いていきます。今回は、紙のノートとスマホアプリ、双方の違いや利点にも触れながら、より効果的な振り返りのためのヒントを提供しています。ふりかえり・リフレクションを日常に取り入れていきたい方にお聴きいただきたい内容です。

ーーーーー
[富田] こんにちは。株式会社ビルディットの富田です。

[佐々木] アシスタントの佐々木まなみです。よろしくお願いいたします。さあ、前回に続いて山田智恵さんにお越しいただいています。山田さん、よろしくお願いします。

[山田] よろしくお願いします!

[佐々木] では、山田さんはどんな方なの?っていうことを詳しく知りたい方はぜひ前回の放送を聞いていただければと思います。そして、そんな山田さんなんですけども、 最近は本を出されたということで、詳しく伺えますか。

[山田] ありがとうございます。つい2ヶ月前、4月の半ばに「最高の未来に変える振り返りノート習慣」という本を出版させていただきました。

[佐々木] どういったものなんでしょうか。

[山田] 前回、ミーニングノートという本を出してるんですけれども、あちらは考え方と書き方をメインに書いてるんですが、 その出版の後に「書けてはいるけど振り返りが難しい」と結構声をいただいたんですね。皆さんすごく申し訳なさそうに「書きっぱなしになっていてすみません」と仰って、そっか、振り返りは難しいのかということが分かったので、振り返りだけに特化した本を今回書きました。

[富田] 私、振り返りと名がつくものはしっかり購入しておりますので、こちらの本、実ははじめ山田さんの著作と知らずに買いました。

[山田] ありがとうございます!知らなかったんですね笑

[富田] 読んでから、あれ、ミーニングノートの人の本だと気づきました。

[山田] 振り返りって、何をやったらいいかわからないっていう方がすごく多いので、あと反省しないといけないと思ってちょっと苦しい時間になってしまう方とか、目標とのギャップを探すにも、ギャップ、イコール、ダメなとこ探しの時間になっちゃうんですよね。
そういう、苦しいものって思う方が多いなっていう風に思ってるんですけれども、そのイメージを変えたいなと思って。
それで振り替えをする7つのスキルがあって、 このスキルを使って振り返りをしていくと、ポジティブに自分を励まして、自分のいいところを生かせるような振り返り方ができます。というのを伝えたくて書きました。

[富田] ですよね。私もこの本の感想をシェアし始めたら、もう本編の時間がなくなってしまいます(笑)。

[佐々木] そうですね、山田さんの新しい本はぜひ書店やamazonなどのネットでお買い求めください!
ということで今回は、山田さんは「ミーニング・ノート」や「振り返りノート習慣」ということで、 ノートをメインにされていらっしゃる一方、富田さんはアプリを開発していらっしゃるということで、そのノートとアプリのそれぞれの良さ、違いをテーマとしながら、どのようなことがあるのかなっていうのを今日は深堀りできたらと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
それでは、タイトルコールまいりましょう。

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この番組は、1人1人の成長が世界をより良くするシステム開発会社の株式会社ビルディットが、 会社での取り組みや経営についてお話ししています。

[佐々木] それでは山田さんお迎えした第2弾は、ノートとアプリの違い、 振り返りをするために、それぞれの良さ、メリット、もしかしたらデメリットもあるかもしれませんが、そういったところについて議論を深めていけたらと思っております。もう早速富田さんにバトンタッチしてもいいですか。

[富田] はい!そうですね。私はノートも好きなんですよ。なので、両方を使い分けるというか、 私自身かなりノートとか、あと書く筆記用具も鉛筆を多用するんですよね。
実際いま、私の目の前に鉛筆が4本ぐらいあるんですけれども。なので、よく私をオフラインの場で見かけられる方は、鉛筆を削っている私を見て、鉛筆ですか。と言われます。

[山田] 味わい深いですよね。

[富田] そうなんです。この鉛筆削ってるところから書くぞっていう、セットアップできてる自分も好きだなみたいな、そんな感じにもなるんですけど。前回もお話してたんですけど、上からや下から、左から右だとか、ぐるぐるぐるって丸つけたりだとか、 線引いたりだとか、情報の構造とか関係なく、バーって瞬時に書けるノートの良さもあれば、アプリって、要はスマホなんですけど、 スマホは大体手放さずにどこでも携帯できて、移動中とか電車の中でとかで、すぐに書き始められる良さもあるかなっていうところと、あとは、デジタルで残ってそれがコピーやペーストして誰かに送るだとかみたいなところのフットワークの良さがあったりしますよね。
山田さんは、ノートの良さと、あえて言えばアプリと言いますか、スマホのようなデジタル機器を使って何かやることについては、どんな風に見ておられるんですか。

[山田] そうですね、ミーニング・ノートの場合は記憶するのをすごく大事にしていて、1週間チャンスを3つずつ毎日書き溜めて、1週間単位で振り返ってトップスリーを選ぶ、それが自分の優先順位を知るっていうところが1つ大事なポイントなんですが、もう1つ大事なポイントとして、その記憶の最前線にもう1回引き上げて忘れそうになってるものを復習するのも実は大事なんです。なぜかと言うと、自分の今大事にしたいチャンスのアンテナを高めるために、今大事なものはこれなんだと、記憶の最前線に置いておきたいというところがあります。
それにはやはりアナログの方が記憶の定着に向いてるのかなっていうのがあって、何かで読んだんですけど、記憶って位置情報で覚えてるらしいんですね。例えば、テスト勉強だと教科書の右上の方に書いてあったとか記憶してたりすると思うんですけど、そういう風に位置と記憶ってすごい関係があるらしい。アナログノートだと、書いた場所が固定されるので、記憶に残りやすいと考えていて、そこがちょっとアナログの良さでもあるかなという風に。

[富田] なるほど、記憶との関係性って感じですね。私も多分、このPodcastの過去の回で、 電子書籍と紙の書籍の違いのことを話してる時に、全く同じことを話したような気がするんですよ。私、電子書籍買うこともあるんですけど、紙を好む理由の1つとしては、読んでる最中の質感や、本のこの辺に出てきたとかっていう、図とセットで覚えてあったりするんですよね。
それが振り返りにおける記憶の呼び出しであったり、定着であったり、それと関係するんだなっていうところを今お聞きしながら、アプリでその体験をどうやったら作れるんだろうなって、考えてしまう部分もありますね。なかなかそこは難しいなって思うところですけど。

[山田] なるほど、でも、私、アプリの良さは思考をサポートしてくれるところじゃないかなという風にも思います。例えば、過去にもう忘れていたことをプッシュ通知で思い出させてくれたりとか、こちらが受け身で、思考を向こうがリマインドしてくれるみたいな。
そういうサポートはアプリならではの面白さだなっていう風に思いましたね。

[富田] そうですね、アプリの場合はおっしゃる通り、そのプッシュ通知って言われるようなものによって今日も振り返りやらなきゃとか、継続をまだ習慣化できてない方にリマインドするっていうところもありますし、 あとStockr(ストッカー)の場合は、再発見という機能があるんですけど、過去に作ったそのストックをまたランダムにピックアップしてお見せするというようなことをやることで、特に意識してなかったし、こんなこと書いた自分を忘れていたみたいなところで、半年前、1年前のものを見た時に、 そこから成長している自分を感じたり、あるいはあんまり変わってない自分を感じることができたりみたいな。そういう体験を作り出せるのは、アプリならではの面白さでもあるかなっていう風に思いますね。

[佐々木] アプリにせよノートにせよ、どちらもやはり継続することって振り返りにとってとても大事だろうなっていう風に聞いていて思ったんですけども、ぜひ山田さんはノートの立場で、富田さんはアプリの立場で、継続のために大事なこと、ポイントがあったらぜひ教えてほしいなと思うんですけども、いかがですか。

[山田] はい、そうですね。1つは道具です。ノートの場合道具はすごく大事なので、お気に入りのノートを手に入れるっていうの、自分の書きやすいものが見つけられるのはすごく大事かなと思います。
もう1つは誰かと一緒に振り返りをするっていうのはすごくおすすめです。
それをおすすめしてるのがコミュニティをやってる理由でもあるんですけれども、1人でもミーニング・ノートは振り返りできるものなんですけれども、人と話すと使う脳みそが違うと思うんですよね。
1人で書き出すっていう時に使う脳みそと、人と話したり人の話を聞く時に使う脳みそは全然違うと思うので、また違う刺激があって、より振り返りが深まるかなという風に思います。
あと人がやっていると、じゃあ私も頑張ろうっていう風に習慣ができるかなっていうのと。
あと、ごめんなさい、もう1つ最近発見したんですけれども、「めんどくさい」を潰さないとダメだなって思いました。
めんどくさいことを、意思の力で乗り越えなきゃと思うんですけれども、めんどくさいことは続かないので。
自分が無意識にめんどくさいと思ってること、例えば、私だったらペンを探すのがめんどくさいんですよ。なので、必ずノートにペン挟んでるんですね。そしたら、ゴソゴソと探さなくてもいいし、ペン挟んでいれば今週のページがわかるというのもあります。

[富田] それ確かにあるかも…!

[山田] そんなどうでもいいようなことでやめちゃうんですよね。習慣化を。
あと、わざわざノートタイムとか振り返りタイムを持たないようにしていて、それもめんどくさいからです。

[佐々木] 逆かと思いました。時間を設けた方がいいのかなと。

[山田] そう思いますよね。でも、疲れて帰った日に、よし、じゃ今日も座って書かなきゃとかって、しんどい日、絶対あるんですよね。だから、私はもう絶対に隙間時間にやることをおすすめしていて、例えば、会議と会議の合間とか、あと電車の中とかでもね、座れたらノートを広げて振り返るんです。
そういう風に、めんどくさくないようにするのが続けるコツかなって最近思いました。

[富田] めちゃくちゃ参考になりますね。

[佐々木] 参考になりますね!じゃあ今度は、富田さん、Stockrをしっかり継続させるためにはどうしたらいいですか。

[富田] 本質的なことは山田さんおっしゃることだなって本当思うんですけれども、あえてですよ、あえてアプリでっていうところで言うのであれば、今の山田さんがおっしゃってためんどくさいをなくすっていうところに近いかもしれないんですが、 Stockrのアイコンをでどこに置くかって結構大事なんですよ。

[佐々木] 確かに!アプリの位置!

[富田] ホームスクリーンの一番アクセスしやすいところに、 なんとなく別に見なくてもいいかもしれないSNS系のアイコンがあると、自分よりも人のやってることが気になっちゃって開きに行ってしまうみたいなのがあると思うんですけれども、それよりも手前というか、このiPhoneもAndroidも、多分1番下が固定のアイコンを並べられると思うんですけど、 ああいう特等席みたいなところに本当に継続したいもの、よくアクセスしたいものをちゃんと置いとくって、これ結構大事だったりはするかなって思いますね。

[山田] はい、大事ですよね!

[富田] 地味なんですけど、そういうことだとか、 あとは、アプリならではの体験で言うと、先ほどの再発見のように、アプリが教えてくれる自分の知らなかった自分みたいなものに出会う体験、Stockrでは入力したことをAIで解析して、あなたのストックって他人軸傾向にあるか、自分軸傾向にあるかだとか、現在軸傾向にあるか、未来軸傾向にあるかみたいなことを、客観視した形で教えてくれるような機能があったりするので、そういうレポート機能で楽しんでみるみたいなところもポイントです。
私がこのアプリを設計する上で気にしてるのは、何かやったことによって反映されていく、その自分の客観視されたデータっていうのが積み上げられて、 おそらくノートであれば何ページ目まで書いたっていうのも積み上げだと思うんですけど、そういう変化を感じながら楽しくやるっていうのが、やっぱ継続には大事なんじゃないかなっていう風に思いますね。
「筋トレ」と同じみたいなところもあるかもしれません。

[山田] 記録したことがちゃんと生かせたなっていう体験ができると、やった価値があったなっていう風にね。わかって続けたくなりますよね!

[富田] そうなんですよね。アプリのユーザーさんからも、これを続けることによって、色々この価値を感じていただけてるっていうような声が来たりもしますので。
ただこれは本当に最初のうちはなかなか感じにくい。これはおそらくミーニング・ノートとかも同じような部分だと思いますが、最初の1日、2日ではなかなかっていうところ。ここをどう超えていくかが大事なポイントだなって思いますね。

[佐々木] ありがとうございます。では、最後にですね、ぜひ山田さんにお伺いしたいと思います。
今後もっとこの振り返りを習慣化させる人、振り返りによって人生が変わっていく人を増やすために、 どのようなことをやっていきたいかなと思われてますでしょうか。今後の展望など聞かせてください。

[山田] 今後の展望ですね。やっぱりいかに続けられるかっていうところがすごく大事になってくると思うので、 楽しくできる方法ないかなって思ってるんですよ。例えばミーニング・ノートと、今回の振り返りノート習慣の本に関しても、もっとエンタメ要素と言いますか、真面目だけではない何かを付け加えられるといいなっていう風に思って、それがどういう形なのかわからないんですけれども、そういうことが今後できたらいいなという風に思っています。

[佐々木] ありがとうございます。確かに楽しみながらって本当に大事ですし、そうしないと続かないですしね。富田さんは今回2回にわたって山田さんのお話を伺ってどうでしたでしょうか。

[富田] いやもうほんとに大興奮の収録でした。 ありがとうございました。私もこの振り返りをアプリで始めていくっていう時に、ミーニング・ノート山田さんの著作をベンチマークしてたわけではないんですが、手帳がロフトさんやハンズさんで、わっと並ぶ季節があるじゃないですか。
ああいうもののようにそばに置いておけるような、で、自分が前に進むためのパートナーとなるようなアプリっていうのはどうやったら作れるんだろうというところからスタートして、このStockrというアプリがあるんですけれども、そこに振り返りっていうキーワードを入れたことによって、今回のようなご縁になり、いや、すごく面白かったです。
紙の体験も好きですけど、アプリでそれがさらにこう拡張したり、あるいは融合したり、そんなものが今後作っていけるんではないかなと、本当にワクワクするような時間でした。ありがとうございました。

[佐々木]ありがとうございました。ということで、2回にわたって山田智恵さんをゲストにお迎えしました。ぜひまた遊びに来てください。

[山田]ありがとうございました。楽しかったです!

[佐々木]さて、番組を聞いて、ご質問やご感想、お問い合わせがありましたら、番組説明欄に富田さんの会社のURLを記載しております。そちらからぜひお願いいたします。

[富田] はい。この番組は、Spotify、Apple Podcast、AmazonMusic Podcastの各サービスでもお楽しみいただけます。番組を聴いて気に入っていただけた方は、購読やフォローの設定をよろしくお願いします。

[佐々木]それではみなさん、ここまでお聞きいただきありがとうございました。

[山田・富田]
ありがとうございました!

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091.特別対談「ミーニング・ノートと、振り返り」

『聴くInside BuildIt』第91回は、特別ゲストとして株式会社ダイジョーブCEOの山田智恵さんをお迎えし、山田さんが取り組んでおられる「振り返り」メソッドについてお話を聞いていきます。ふりかえり・リフレクションを日常に取り入れていきたい方や、より効果的な「振り返り」のやり方を知りたいという方にお聴きいただきたい内容です。

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[富田] こんにちは!株式会社ビルディットの富田です。

[佐々木] アシスタントの佐々木まなみです。よろしくお願いいたします!さて、今回の聞くInsidBuildItは、ゲストをこの後お迎えします!

[富田] そうなんですよ。(ゲストをお迎えするのは)久しぶりなんですけれどもね。佐々木さんと番組始めてからは初めてですよね。

[佐々木] そうです、初めてですね。

[富田] それではご紹介させていただきます。後ほど本編でまた改めてご紹介したいと思いますけれども、本日は山田智恵さんをゲストとしてお招きしております。
どういった方かと言いますと、「ミーニングノート」という本を出されてる方で、元々ご縁を作っていただいたのは佐々木さんですよね。

[佐々木] 実はそうなんです。私がイベントの企画やファシリテーションなどの副業もやっていまして。とある女性のキャリア支援企業さんでイベントを開催した時にですね、山田さんをゲストにお迎えしたっていう経緯があります。
そこで山田さんと一緒にイベント開催して、 大盛況に終わりました。本当に大人気のイベントになったんですが、そこから山田さんにまた登壇いただきたいなっていう想いがあって最近ご連絡取ったところ、つい先日またイベントを開催しまして(笑)。

[富田] そうなんですね。また最近も開催されてるんですね。

[佐々木] はい。そういったような繋がりで、山田さんがまさに「ミーニングノート」で振り返りをテーマに事業をやってらっしゃるということで、そういえば、富田さんのアプリも振り返りをテーマにされてらっしゃる。これはもう繋がずにはいられない。みたいな風に私は思ってしまいました。

[富田] ありがとうございます!こんな形でこんな一緒に番組できるだなんて、大変光栄なことです!

[佐々木] いやいや本当にお2人のフットワークの軽さがあってこそ、今回実現したのかなと思っておりますので。私もこうやって良いインストリーが生まれて、ご紹介してよかったな嬉しいなと思っております。
それでは間もなくゲストの山田さんをご紹介しようと思っております!
それでは、タイトルコールまいりましょう。

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この番組は、1人1人の成長が世界をより良くするシステム開発会社の株式会社ビルディットが、 会社での取り組みや経営についてお話ししています。

[佐々木] はい、今日は先ほどもお伝えしたように、ゲストをお迎えしています。
山田智恵さんです!どうぞよろしくお願いします。

[株式会社ダイジョーブ CEO山田智恵さん(以下、敬称略)]よろしくお願いします!

[富田] よろしくお願いします!

[山田] ありがとうございます。楽しみにしていました!

[富田] 私もです。ありがとうございます!

[佐々木]ということで山田さんにお越しいただきました。ぜひ山田さんから自己紹介としてどんなことされてらっしゃるかなどお伺いできますか。

[山田] はい、山田智恵といいます。株式会社ダイジョーブという会社を立ち上げて、「ミーニング・ノート」という、毎日3つチャンスを記録して、 それを1週間単位、1か月単位で振り返っていくというノートのメソッドを作ったんですけれども、それを企業や大学で教えて、振り返りを習慣化するところをサポートする仕事をしております。

[佐々木] 「ミーニング・ノート」というキーワードがありましたが、そのミーニング・ノートについてもっと具体的に伺えますか。

[山田] 毎日自分の生活の中から、「チャンスかな」と思ったことを3つ探して、記録していくんですね。
どういうものがチャンスなのかっていうのを探しやすくするために、私は「3種類のチャンス」がありますとお伝えしているんですが、まずは「キラキラチャンス」、 これは多くの人がイメージするチャンスで、いわゆる特別で、心がポジティブに大きく動くチャンスをキラキラチャンスと言っています。

実はこれだけがチャンスではなくて、もう2つあります。
そっちがすごく実は重要で、2つ目が、「わらしべチャンス」と呼んでいて、ポジティブに心が動くんですがささやかなものです。
わらしべ長者から名前をとっているんですけれども、誰にでも起きるようなことですね。例えば、本読んで感動したとか、友達にちょっとイベント誘われたとか、いつでも誰にでも起きるから、これがチャンスだと気づきにくい。これがわらしべチャンスです。

もう1つが「スパイシーチャンス」で、これは嫌な出来事です。心がネガティブに動く出来事。でも、ピンチはチャンスという言葉があるように、そこから人生が軌道修正されたり、新しい世界の扉が開いたりする大事なチャンスなんです。

この3種類のチャンスについて、これが今日のチャンスかなと思ったことを記録していきます。
それを1週間書き溜めると、3個のチャンスを1週間分で21個、ずらっと並んでいきます。それを振り返って、自分自身がどういう1週間だったのかっていうのを言葉にしていくんですね。で、これを続けていくと、自分のことをすごく深く理解できる、どういう人間なのかっていうのが理解できるようになって、自分がどういう方向に進みたいのか、進む道が見えてくるという、そういうノートのやり方になっています。

[佐々木] キラキラチャンス、わらしべチャンス、スパイシーチャンスということで、ネーミングも本当に面白いなと思ったんですが、富田さんはどうですか?

[富田] 私はこの本を読んだ時に、クリエイティブだなと思いました。
また改めてご紹介しますが、私たちが作ってる振り返りのアプリ「Stockr(ストッカー)」の中でも、 まず出来事をチャンスやきっかけと捉えるという考え方はしています。
ただチャンスって言われたら、やっぱりキラキラチャンスのことを考えますよね。特別なものを。そして今日はそんな特別なことはありませんでしたと考えてしまう。
そうではなく、わらしべチャンスやスパイシーチャンスっていうものもあり、本の中では必ずあるものとして探しに行こうと。
その3つをちゃんと探しに行くんだと言っておられて、 なるほど、こういった形で毎日の振り返りに1つのフレームワークというか、ルールをつけて取り組んでいくってやり方があるんだなと、そこにいたく感激して、クリエイティブだなと思いました。

[山田] ありがとうございます。!

[佐々木] 確かにそうですね。ざっくり振り返りと言っても、どんなこと書いたらいいのかなって悩んじゃう部分があるっていうのは、富田さんとも前にお話したと思うんですけど、それを山田さんはこういったチャンスっていう言い方で捉えて書くっていうのは、私もすごくわかりやすいなと思いました。
そして、その後に何かこういいことが待ってそうだなという予感を感じるネーミングがほんと素敵だなって思いました。

[富田] 山田さんにぜひお聞きしてみたかったのが、なんでこの振り返りっていうものに着目したり、 こういった活動を始めて、始めるだけならまだしも、そのやり方を体系付けてみんなに広めようと考えた、その辺りの経緯だったり、山田さんが考えられたことについて、伺えますか。

[山田] 元々は誰かに教えようと思って始めたノートではなくてですね、自分自身がちょっと人生が崖っぷちになるような出来事がきっかけでした。 私は父が会社を経営していて、私は社長の娘としてですね、ゆるふわに生きていた時代があったんですね。
精神的にも経済的にも自立せずにすねかじりで生きていられた時代があったんですけれども、当時、リーマンショックの影響で父の会社が民事再生になってしまって。。会社は残ってはいるんですけれども、社内で当時ごたごたといろんなことが起きて、創業者である父と、私もその会社の一員だったので家族全員、追い出されてしまったんですね。
それで一家全員ある日突然無職になって、お金もなくなってしまい、あの当時まで私は人生を真剣に考えずに生きていたので、これから何の仕事をしようか、どうやってキャリアを築いていこうかって、それまで真剣に考えたことがなかったんですよ。
急にポーンと社会に裸で放り出されたみたいな感じで、どうやってこれから人生生きていこうって考えた時に、 なにかチャンスを見つけ出さないと人生が終わってしまうかもしれないっていう風に精神的にも追い詰められていたんですね。
それでチャンスを探すために、この記録を始めようということから始まったんです。なので最初は誰かに教えようとかっていうのは、一切思わずに始めたノートでした。

[富田] そこから始めて、最初からずっと続けられたんですか。

[山田] ずっとやり続けたんですよ。もうちょっと詳しく話すと、このノートを始める前に、「嬉しいこと日記」というものに出会ったんですね。「スリーグッドシングス」という有名な心理学者の先生が作ったものなんですけれども、毎日3つ嬉しいことを探しましょうと、そういう日記のやり方があるんですよね。で、それを最初にやり始めたんですよね。
ところが当時は絶望している時期で、最初、全く見つからなかったんですね(苦笑)。
当時私は誰とも会いたくなくて、ネットカフェに引きこもったりして、もう、どう生きていいかわからないと、くよくよしていたんです。
そんな生活の中で、嬉しいことなんてないってもう、全然書けないんですよ。書くことといえば、ネットで見たものの話と、お菓子食べた話とかしか書けなかったんですけれども。
でもやっぱり、それを書き続けてると、嫌になってくるんですよね。 なんかもっと他にもあるんじゃないかなって思って、それで探してみたら、 生活の内容自体は全然変わらないのに、ちょっとずつ見つけられるようになったんですよ。

例えば、今梅雨ですけど雨の匂いや葉っぱの匂いとか、そういうのが、なんか嫌いじゃないなって気がついて、 これも嬉しいことじゃんって気が付いたりとか。
あと母が玄関で「行ってらっしゃい」って、私がネットカフェに行くの知らずにですね、笑顔で送り出してくれる。それもすごい嬉しいことだと思ったり。
そんなことに人生で初めて気づいたりとかして、探せば見つかるんだなと。

そんな体験を、嬉しいこと日記ですごく実感したんですね。なので、嬉しいこと日記を3か月やって、次はチャンスをじゃあ探してみようと思って、チャンスに切り替えるんですけど、その前の体験があったから、チャンスも探せばうまくなるだろうと確信を持てたし、実際やはり最初は見つけられないんですけれども、でもこれはトレーニングだと分かっていたので、続けられたっていうのがあるかもしれないです。

[富田] 私たちのStockrというアプリも、なかなか継続することに課題を持たれているユーザーさんも多いんですけれども、 すごく参考になるお話ですね。日々の生活の中に、嬉しいこともチャンスもあるんだよっていうとこですよね。いや、すごくいい話だなと思いました。

[山田] そうなんですよね。そしてチャンスって繋がっていくんですよね。
ミーニング・ノートはここがポイントなんですけど、例えば、私も佐々木さんと別の場所のイベントで出会って、そこですごく素敵な方だな、仲良くさせていただきたいなと思って、私のイベントにも来ていただいたりとかして、で、また最近、久しぶりに再会できてっていう風に、どんどん繋がっていくんですよね。
繋がりに線を引いて追いかけていくと、まさにわらしべ長者なんですけど、最初1本のただのわらしべだったものが、みかんになり、単物になり、って変わっていく。
自分の出来事も変化していくのが見えていくと、面白くなってやめられなくなるというですね、そんな効果もあります。

[富田] いや、めっちゃいい話ですね。ありがとうございます。
ところでこうして本も出されて、いろんなところでセミナーや講演されてる中で、これを実践して良い変化を得たよっていうような、そんな声も山田さんのところにはフィードバックと言いますか、集まってきたりするんですか?

[山田] そうですね。私はオンラインコミュニティをやっていて、実践される方が継続的に困りごとはないかとか、どんないい変化があったのかをみんなでシェアしたりとかしてる場所をつくっているんですけど。
すごく大きい変化がある方も多いんです。仕事を自分が昔から憧れていた仕事にガラッと転職する方もいますし、企業をするっていう方もいますし。
あとは、内面の変化もすごく大事で、以前は自己肯定感が低くて自分のことが好きじゃなかったけれども、今はすごく大好きになりましたとか、そういうのも大きい変化だと思うんですけれども、そういう方もいらっしゃいます。

[富田] 自分のことを大好きになりましたって、めちゃくちゃいいですよね。

[山田] すごく大事ですよね。

[富田] 私たちのStockrのユーザーさんからもですね、うまく振り返りするためにはどんなことに気をつければいいんでしょうか。とか、その振り返りについてですね、ご質問が結構来るんですけれども。おそらく山田さんのミーニング・ノートの方が先に出ていて実践で取り組んでおられる方もいっぱいいらっしゃるかなと思うんですけれども、山田さんはどんなふうにミーニング・ノートを使っていく上でのコツや、チャンスの言語化や、あるいは続けるコツについて、どうお伝えになってるかってお聞きすることできますか。

[山田] そうですね、振り返りやっぱり難しいっていう声はすごく多いんですけど、ミーニング・ノートの場合はやることがきっちり決まっていているんですよね。
3つのチャンスの1週間分、21個の中から大事なトップスリーをまず選ぶという。これだけでも、今、自分が何を大事にしてるのかが、わかるわけですね。

それ自体が振り返りになっていて、あと、さきほど言った繋がりに線を引く、そうすると今、どれが動いてるのかが見えて、次にどんな展開が起きるのか、どんな風に繋がっていくかを想像してもらう。
そのために何ができるだろうって考えたり、自分自身についてや人とのご縁なんかも考えてみる。チャンスが繋がった場合は繋がりについても。この3つの視点で気づいたことを書いてください、というふうに説明しています。

[富田] チャンスの繋がりやご縁なんかの繋がりを書くのは、紙ならではの良さありますね。
今、やっぱり私もちょっと自分のアプリの体験をね、思い起こしながら、ちょっとお聞きしてたんですけれども、そういう書いてきたものを、再構成というんですかね、その繋がりを見出したりだとか、まとめていったりだとかっていうのは、やっぱこの紙ならではの良さもあったりなんかしますよね。

[山田] そうですね。あと何もない白紙の状態で1週間を振り返ろうと思ってもむずかしいですが、1日ごとに記録しておくと素材があることで振り返りしやすいかなという風に思います。

[富田] ありがとうございます。これ、話し始めると多分延々とやってしまうので、多分1回切らないといけないですよね。次回また、先ほど最後の方でちょっと出たんですけど、この紙とアプリの、お互いが持ってる良さだったり違いだったりみたいなところも、お話をお伺いできればと思いますので、あと1回ぜひよろしくお願いいたします。

[山田] はい。よろしくお願いします。

[佐々木]さて、番組を聞いて、ご質問やご感想、お問い合わせがありましたら、番組説明欄に富田さんの会社のURLを記載しております。そちらからぜひお願いいたします。

[富田] はい。この番組は、Spotify、Apple Podcast、AmazonMusic Podcastの各サービスでもお楽しみいただけます。番組を聴いて気に入っていただけた方は、購読やフォローの設定をよろしくお願いします。

[佐々木] ということで、ここまで富田さん、そしてゲストの山田さん、大変ありがとうございました。また次回もよろしくお願いいたします。

[山田・富田]
ありがとうございました!

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090.「ふりかえり」習慣化アプリStockrの活用方法

『聴くInside BuildIt』第90回は、株式会社ビルディットの代表取締役 富田陽介が、「ふりかえり」の習慣化のために開発されたスマートフォンアプリStockr(ストッカー)の基本的な使い方や活用方法についてお話しています。Stockrを新しくインストールされた方や、ふりかえりを日常に取り入れていきたい方、より効果的な「振り返り」のやり方を知りたいという方にお聴きいただきたい内容です。

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089.「ふりかえり」の重要性と、経験学習

『聴くInside BuildIt』第89回は、株式会社ビルディットの代表取締役 富田陽介が、「ふりかえり」「内省」「リフレクション」の重要性と、その取り組み方、経験から学ぶということについて、実際のサンプルも交えながらお話しています。ふりかえりを日常に取り入れていきたい方や、より効果的な「振り返り」のやり方を知りたいという方にお聴きいただきたい内容です。

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088.地域活動は事業づくりに寄与するのか

『聴くInside BuildIt』第88回は、株式会社ビルディットの代表取締役 富田陽介が、前回に引き続き、会社における地域との接点づくり、そして、そのような地域活動が会社経営や事業活動の成果にどのように繋がっていくのかということついて、これまでの取り組みや、体験してきたことをお話しています。これから地域との繋がりをつくっていきたい経営者や事業主の方にお聴きいただきたい内容です。

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087.会社としての、地域との接点づくり

『聴くInside BuildIt』第87回は、株式会社ビルディットの代表取締役 富田陽介が、会社経営における地域との接点づくりについて、これまでの取り組みや、考えてきたことをお話しています。これから地域との繋がりをつくっていきたい経営者や事業主の方にお聴きいただきたい内容です。

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